2020.11.05 [イベントレポート]
「映画が必要になってる人が、辿り着いて良かったと思ってくれる映画であればいいなと思う」11/4(水)舞台挨拶『初仕事』

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©2020 TIFF

11/4(水)TOKYOプレミア2020『初仕事』の上映前、舞台挨拶が行われ、小山駿助(監督・俳優)、澤田栄一さん(俳優)、橋口勇輝さん(俳優)、武田知久さん(俳優)が登壇しました。
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安田佑子さん(以下、司会):お越し頂きましてありがとうございます。第33回となりました、東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門の上映作品です。『初仕事』面白い作品となっておりますけども、どうぞお楽しみいただきたいと思います。司会は私、安田佑子が務めます、どうぞよろしくお願い致します。それでは早速お呼びいたしましょう。『初仕事』監督、ご出演もされていらっしゃいます、小山駿助さんです!そして、ご出演の澤田栄一さん、橋口勇輝さん、武田知久さん、お入りください!
 
安田さん:それではお一人ずつご挨拶を頂きたいと思います。小山監督、お願いします。
 
小山駿助監督(以下、監督):監督と脚本、絵コンテ、編集をやらせて頂きました、小山と申します。今日はお越し頂きましてありがとうございます。たぶん結構珍しい映画だと思うので、是非楽しんでください。以上です。
 
司会:ありがとうございます。それでは澤田さん、お願いします。
 
澤田栄一さん(以下、澤田さん):澤田栄一と申します。この作品で主演を務めさせて頂きました。本日もそうなんですけど、オープニングセレモニーの時に、すごい感染対策というんですか、スタッフの方々がとても苦労されているのを感じて、お越し頂いた皆様もスタッフの皆様も、この映画を観て頂けることを、すごい感謝しております。ありがとうございます。
 
司会:ありがとうございます。橋口さん。
 
橋口勇輝さん(以下、橋口さん):はい、出演いたしました、橋口勇輝と申します。ご来場誠にありがとうございます。先日のオープニングセレモニーもすごくありがたい機会で、すごく楽しかったんですけれども、やっぱりこうやって映画館でお客さんに観て頂ける瞬間が一番幸せだなと非常に感じております。よろしくお願い致します。
 
司会:ありがとうございます。武田さん。
 
武田知久さん(以下、武田さん):出演させて頂いた武田知久と申します。本日はご来場頂きまして、誠にありがとうございます。個人的なことですけれども、この作品で、皆さん僕の先輩方なんですけれども、この方々と一緒にここにいられるということが、とても嬉しく思っております。よろしくお願いします。
 
司会:ありがとうございます。監督、このキャストの皆さん、この四人はどういった方達なのかを皆さんにご紹介頂けますか。
 
監督:澤田が、今はバンド、音楽をやっている人間です。奥二人、橋口と武田はどちらも劇団に所属しているプロの俳優になります。私はもう完全に、その人たちに出て頂いて、勝手に映画を創っているという感じですね。
 
司会:もともと大学時代に一緒の映画研究会だった、早稲田で、ということですよね。今回、ちょっと面白い映画になっていると仰っていましたけれども、どうしてこういう映画を創ろうと思ったのか、長編としては初ですよね、監督。長編としてこのテーマにしようと思ったのはどうしてなのでしょうか。
 
監督:個人的な理由もあるんですけれども、これから見て頂くと思うんですけれど、何とも言えない感情になるからですかね。明確に言葉で整理は既にできているんですけれども、上映前だと若干一応(ネタバレ)になるので。
 
司会:何とも言えない感情になったから、脚本を書いて、映画にしようと。
 
監督:そうです。すごい謎ですよね、すみません。
 
司会:澤田さんにもお伺いしたいのですが、これ、5年前に撮影されたとお伺いしましたが、出演してと言われたときにどう思いましたか。脚本、テーマを聞いて。
 
澤田さん:そうですね、自分はもうその時から専業の、この二人みたいに役者ではなかったので、すごい難しいテーマだとは思ったんですけれども、単純に小山監督の、すごい「これを撮りたいんだ」という強い思いがあって、それをあらかじめ伝えて頂いていて、僕は本当にそれを、これからご覧いただいてわかると思うんですけど、見ているっていう役ではあるので、ただそれをやろうと思った感じですね。
 
司会:劇中、本当に小山監督と澤田さんのやりとりが見どころの一つでもあるので、そちらご期待いただきたいと思います。そして、橋口さんは、一番ちょっとスクリーン…役柄と一番ちょっとギャップを感じているんですけど(笑)
 
橋口さん:本当ですか。
 
司会:はい。(笑)どうして出演しようと?
 
橋口さん:どうして。でもやっぱり、映画研究会っていうところで、監督の思いにすごく動かされたって本当は言いたいんですけれども、台本を最初、第一稿を本当、もっと前ですね、に頂いたときに、監督は僕のことをよく知ってるので、割と劇中に、どちらかと言うと近い人間でして。で、「多分、橋口、この台本を読んでもよくわかんないと思うけど。でもそれでいいから。別に何も考えなくていいから」って言われたんですよ。で、台本を読んでも、最初難しかったんですけど。でも「何も考えなくていいんだったら、やります」って言って。で、やらせていただきました。はい。(笑)
 
司会:はい。(笑)武田さんはどうですか。
 
武田さん:当時のことはもう忘れてしまったんですけど。
 
司会:5年も前なので、はい。(笑)
 
武田さん:はい。先日家にあった脚本を久しぶりに読んだときに、やっぱり読み物としてすごく面白いなぁという風に思って、多分それは当時もそう感じたんだろうなってことは思い出しまして。なので、そうですね。そんな感じです、すみません。
 
司会:さあ、これから監督、ワールドプレミアなので、一般のお客様に大きなスクリーンでご覧いただく初めての機会になりますが、お客様にどういう風に観て頂きたいか。また、監督がどういう気持ちで今日を迎えたか、でも構わないんですが、お話頂けますか。
 
監督:あんまり、何て言うんでしょうね。自分のためにやろうと思っていた訳では、途中からなくなっているんですね。多分映画って割と創作物として結構規模が大きいので、製作期間が長くかかるのはしょうがないんですけど、最初こういう思いで始めて、だんだん「このためにやろう」「このために終わろう」って言って、続いていった結果、全然自分のためでは全くなくて、世の中のためになるものを作ろうっていうところに、最終的に行き着いてるので。そういう人、そういう映画が必要になってる人に届けばいいなと思うんですけども、そういう人が大多数な訳では多分ないので、そういう人が辿り着いて良かったと思ってくれる映画であればいいなと思っております。

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