2020.10.28 [更新/お知らせ]
アジア全域版アカデミー賞「第14回アジア・フィルム・アワード」 注目の日本映画勢が受賞!

加瀬亮さん(『旅のおわり世界のはじまり』)最優秀助演男優賞受賞
HIKARI監督(『37セカンズ』)最優秀新人監督賞受賞
久連石由文さん(『蜜蜂と遠雷』)最優秀音響賞受賞
AFA Winner
 
10月28日(水)、今年初めて韓国・釜山にて行われた「第14回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」は、新型コロナウィルスによる状況を鑑み、Asian Film Award Academy の公式 YouTube チャンネルにて受賞者が発表され、受賞者が喜びのコメントをビデオメッセージで寄せた様子が放送されました。日本からは、加瀬亮さんが『旅のおわり世界のはじまり』にて最優秀助演男優賞を受賞した他、HIKARI監督が『37セカンズ』にて最優秀新人監督賞受賞に加え、久連石由文さんが『蜜蜂と遠雷』で最優秀音響賞受賞に輝くなど、第32回東京国際映画祭「Japan Now」部門において出品された作品に関連した注目の方々が受賞いたしました。また、昨年『万引き家族』で最優秀作品賞を受賞した是枝裕和監督、また『孤狼の⾎』で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司さんが、それぞれ今年の各賞の受賞者であるポン・ジュノ監督、イ・ビョンホンさんの発表をするという映像も流され、お祝いのコメントが寄せられました。
 
なお、本年は、2019 年のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した注目作、韓国ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が最多 10 部門でノミネートされ、作品賞を含む4部門で最多受賞しています。
 


 
<加瀬亮さんコメント>
「この度「アジア・フィルム・アワード」で助演男優賞をいただきました。黒沢清監督、スタッフ、共演者、それから審査員の方々と映画を観てくださった皆様にお礼を申し上げたいと思います。この作品では男優たちは、主人公の葉子を孤立させる役割だったため、皆自分の仕事に徹して淡々とただ風景になじむようにしていた記憶があります。かなり見え方が静かな仕事でしたので、そのようなところにまで目をかけて評価をしてくださる方たちがいることにとても驚きました。今後の励みにしたいと思います。ありがとうございます。」

 
<HIKARI監督コメント>
「アジア・フィルム・アワードより、このような素晴らしい賞をいただき、感謝申し上げます。全く予想していませんでした。このような評価に、身が引き締まる思いとともに、大変光栄に思います。キャストやスタッフ、家族、多くの支援者の皆さん、そして主人公を演じた佳山明さんへ、感謝の思いを伝えたいと思います。この映画は、人々の心や意識を開き、外見の違いに関わらず、私たちは内面では同じということを描きたいと思い制作しました。誰もが愛や欲望、そして伝えるべき物語がある。必要なのはお互いに身を寄せ、耳を傾けることです。この映画が、皆さんがそうするきっかけになることを、切に祈っています。ありがとうございました。」

 
<久連石由文さんコメント>
「この度は、アジア・フィルム・アワード ベストサウンド賞をいただき、ありがとうございます。本当に光栄に思います。この賞を受賞できたのは、良い作品、監督に出会えたことと、キャスト、プロデューサー始め、各スタッフのお力添えがあったからこそだと思います。また、このような音楽映画で受賞できたことも、嬉しく思います。この度は、本当にありがとうございました。」

 


 
第14回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧 (敬称略)
最優秀作品賞:『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
最優秀監督賞:ワン・シャオシュアイ 『在りし日の歌』(中国)
最優秀新人監督賞:HIKARI 『37セカンズ』 (日本)
最優秀主演男優賞:イ・ビョンホン 『KCIA 南山(ナムサン)の部長たち』(”The Man Standing Next”)(韓国)
最優秀主演女優賞:ジョウ・ドンユー 『少年の君』(香港、中国)
最優秀助演男優賞:加瀬亮 『旅のおわり世界のはじまり』(日本、ウズベキスタン、カタール)
最優秀助演女優賞:コー・シューチン 『ひとつの太陽』 (台湾)
最優秀新人俳優賞:ジャクソン・イー『少年の君』(香港、中国)
最優秀脚本賞:ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン 『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
最優秀編集賞:ヤン・ジンモ 『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
最優秀撮影賞:トン・ジンソン  『鵞鳥湖の夜』(中国、フランス)
最優秀音楽賞:カーシュ・カーレイ、The Salvage Audio Collective 『ガリーボーイ』(インド)
最優秀衣装デザイン賞:Pacharin SURAWATANAPONGS 『ハッピー・オールド・イヤー』 (タイ)
最優秀美術賞:イ・ハジュン  『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
最優秀視覚効果賞:Tomi KUO、Renovatio Pictures “Detention” (台湾)
最優秀音響賞:久連石由文 『蜜蜂と遠雷』(日本)
 
アジア・フィルム・アワード (主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。
 
日本からのノミネート作品一覧(敬称略)
最優秀作品賞ノミネート:『蜜蜂と遠雷』 (石川慶監督)
最優秀監督賞ノミネート:諏訪敦彦監督 (『風の電話』)
最優秀新人監督賞ノミネート(受賞):HIKARI (『37セカンズ』) 
最優秀男優賞ノミネート:窪田正孝 (『初恋』)
最優秀女優賞ノミネート:筒井真理子 (『よこがお』)
最優秀助演男優賞ノミネート(受賞):加瀬亮(『旅のおわり世界のはじまり』) 
最優秀助演女優賞ノミネート:田中裕子 (『ひとよ』) 
最優秀新人賞ノミネート:小西桜子 (『初恋』) 
最優秀撮影賞ノミネート:芦澤明子 (『旅のおわり世界のはじまり』)
最優秀音楽賞ノミネート:伴瀬朝彦、剣持学人、澤部渡(『音楽』)
最優秀衣装デザイン賞ノミネート:宮本まさ江 (『キングダム』)
最優秀視覚効果賞ノミネート:太田垣香織 (『初恋』)
最優秀音響賞ノミネート(受賞):久連石由文 (『蜜蜂と遠雷』)

プレミアムスポンサー