10月31日(土)~11月9日(月)開催の第33回東京国際映画祭における特集企画として深田晃司(ふかだこうじ)監督の特集を実施することが決定いたしました。
近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。本部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として、これまでに原田眞人監督や岩井俊二監督、安藤サクラさん、蒼井優さん、満島ひかりさん、宮﨑あおいさんら女優4名、役所広司さん、昨年は大林宜彦監督を特集いたしました。本年度は今年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に最新作『本気のしるし 《劇場版》』が選ばれ、新型コロナウイルス禍において映画業界を救うべく濱口竜介監督たちと「ミニシアターエイド」を立ち上げ、民間のクラウドファンディングとしては奇跡とも言える3億円以上の資金を集め、今年の日本映画界を語るにはこの人は欠かせない存在である、深田晃司監督を特集します。
2010年に監督した『歓待』が東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。以降『ほとりの朔子』(13)や『さようなら』(15)などでも数々の映画祭で受賞を果たし、長編5作目の『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞に輝き、一躍世界の映画界の寵児となった深田晃司監督。映画の創作活動以外にも2012年に特定非営利活動法人「独立映画鍋」を有志数人と設立し、メジャーとインディペンデントの対立的な二元論に陥らない映画の多様性を創出する活動も行っており、今年の「ミニシアタ-エイド」もそのような活動の流れで、日本の映画業界に多くのファンがいることを実証する形になり、政界にまで及ぶ一大旋風を巻き起こしました。また、今年は世界の21の映画祭が協力して行ったデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」(5月29日~6月7日)でも、コロナ禍においてリモートで製作した『ヤルタ会談オンライン』(20)を出品して大きな話題を集めました。
国内外で様々な形で映画という文化を牽引する深田晃司監督の魅力に迫るべく、最新作の『本気のしるし 《劇場版》』(2020年10月9日公開)を含め『東京人間喜劇』(08)、『淵に立つ』(16)、『よこがお』(19)などの作品を特集上映いたします。
■深田晃司監督コメント
2010年の東京国際映画祭への参加と受賞は自分が映画監督として歩んでいくのにとても大きな後押しとなり、映画祭が作家性を育む場所であることを実感する10年となりました。そのTIFFに2020年の節目に僭越ながらもお声がけ頂けたことは、次の10年に向けて新たなスタートを切らせて頂けた思いです。コロナ禍がまだまだ続き映画業界のみならず多くの業種が苦境にあるさなかですが、ぜひ心に風通しするためにも映画祭に足を運んで頂ければ幸いです。
■第33回東京国際映画祭「Japan Now」部門プログラミングアドバイザー・安藤紘平コメント
深田晃司監督の描く物語の背景には、必ず現実の社会が色濃く反映する。彼の作品は現実に生きる私たちと世界との関係性をスクリーンと観客の関係性として表現する。先の見え難い今こそ、きちんと世界と地続きの映画に接するべき時だろう。
深田晃司監督プロフィール
1980年生まれ。2006年『ざくろ屋敷』を発表。パリ KINOTAYO 映画祭ソレイユドール新人賞受賞、2008 年『東京人間喜劇』を発表、ローマ国際映画祭選出。2010年、『歓待』を発表、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞、プチョンファンタスティック国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。13年『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリ受賞。2016年日仏合作となる『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査委員賞を受賞。2017年第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2018年フランス芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲。2019年7本目となる長編映画『よこがお』(日仏合作)を発表。『本気のしるし』は初のテレビドラマ監督作であり、劇場公開用に再編集された《劇場版》が第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選出された。
10月31日(土)~11月9日(月)開催の第33回東京国際映画祭における特集企画として深田晃司(ふかだこうじ)監督の特集を実施することが決定いたしました。
近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。本部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として、これまでに原田眞人監督や岩井俊二監督、安藤サクラさん、蒼井優さん、満島ひかりさん、宮﨑あおいさんら女優4名、役所広司さん、昨年は大林宜彦監督を特集いたしました。本年度は今年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に最新作『本気のしるし 《劇場版》』が選ばれ、新型コロナウイルス禍において映画業界を救うべく濱口竜介監督たちと「ミニシアターエイド」を立ち上げ、民間のクラウドファンディングとしては奇跡とも言える3億円以上の資金を集め、今年の日本映画界を語るにはこの人は欠かせない存在である、深田晃司監督を特集します。
2010年に監督した『歓待』が東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。以降『ほとりの朔子』(13)や『さようなら』(15)などでも数々の映画祭で受賞を果たし、長編5作目の『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞に輝き、一躍世界の映画界の寵児となった深田晃司監督。映画の創作活動以外にも2012年に特定非営利活動法人「独立映画鍋」を有志数人と設立し、メジャーとインディペンデントの対立的な二元論に陥らない映画の多様性を創出する活動も行っており、今年の「ミニシアタ-エイド」もそのような活動の流れで、日本の映画業界に多くのファンがいることを実証する形になり、政界にまで及ぶ一大旋風を巻き起こしました。また、今年は世界の21の映画祭が協力して行ったデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」(5月29日~6月7日)でも、コロナ禍においてリモートで製作した『ヤルタ会談オンライン』(20)を出品して大きな話題を集めました。
国内外で様々な形で映画という文化を牽引する深田晃司監督の魅力に迫るべく、最新作の『本気のしるし 《劇場版》』(2020年10月9日公開)を含め『東京人間喜劇』(08)、『淵に立つ』(16)、『よこがお』(19)などの作品を特集上映いたします。
■深田晃司監督コメント
2010年の東京国際映画祭への参加と受賞は自分が映画監督として歩んでいくのにとても大きな後押しとなり、映画祭が作家性を育む場所であることを実感する10年となりました。そのTIFFに2020年の節目に僭越ながらもお声がけ頂けたことは、次の10年に向けて新たなスタートを切らせて頂けた思いです。コロナ禍がまだまだ続き映画業界のみならず多くの業種が苦境にあるさなかですが、ぜひ心に風通しするためにも映画祭に足を運んで頂ければ幸いです。
■第33回東京国際映画祭「Japan Now」部門プログラミングアドバイザー・安藤紘平コメント
深田晃司監督の描く物語の背景には、必ず現実の社会が色濃く反映する。彼の作品は現実に生きる私たちと世界との関係性をスクリーンと観客の関係性として表現する。先の見え難い今こそ、きちんと世界と地続きの映画に接するべき時だろう。
深田晃司監督プロフィール
1980年生まれ。2006年『ざくろ屋敷』を発表。パリ KINOTAYO 映画祭ソレイユドール新人賞受賞、2008 年『東京人間喜劇』を発表、ローマ国際映画祭選出。2010年、『歓待』を発表、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞、プチョンファンタスティック国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。13年『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリ受賞。2016年日仏合作となる『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査委員賞を受賞。2017年第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2018年フランス芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲。2019年7本目となる長編映画『よこがお』(日仏合作)を発表。『本気のしるし』は初のテレビドラマ監督作であり、劇場公開用に再編集された《劇場版》が第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選出された。